味わう 時間
〜日々の喧騒を抜け、心やすまるひとときを〜
にじり口の向こうに広がる
非日常の空間へ
茶室という非日常の空間
茶室に入る小さな入り口を
「にじり口」といいます
「にじる」とは、座ったままの姿勢で
膝をするようにしてじりじりと
移動すること
現代の日常生活ではほとんどなくなった
日本ならではの動きです
にじり口は俗世間である
日常と非日常を隔てる
「結界」の役割をはたしています
ここをくぐれば誰もが平等
一人の人として
その場の一期一会を愉しむだけ
静かに自分と向き合う時間が
待っています
喜想菴のリトリートコースは、
路地を抜け、このにじり口を
おはいりいただく瞬間から始まります
日本の食文化を愉しみ、癒される
喜想菴リトリートコース
女将のミニマナー講座付
会席料理と茶の湯にふれる時間
[ ]
伝統や厳しいしきたりがあり
敷居が高いと思う方も多い
会席料理や茶道をはじめとする
和の文化
このコースでは
少しだけ肩の力を抜いて
その奥深さと
おもてなしの中にある心を
五感で感じ
心がホッとするひとときを
お過ごしください
<1>季節を五感で感じる会席料理
(お料理11品、お飲み物付)
「その日、その季節に一番美味しいものをお召し上がりいただきたい」そのため、毎月旬の食材を使った新しいメニューでお客様をお迎えします。お料理に合うよう、器もひとつひとつ変え、目でも舌でも存分に四季を味わっていただけるようご用意しております
おしながき
お好きなお飲み物
お白湯
食前酒
先付け
煮物椀
お造り
お凌ぎ
八寸
炊き合わせ
飯物
水物
和菓子
薄茶
<2>女将によるミニマナー講座
お料理の合間には、日常ですぐ活かせる和食のマナーをお伝えします。伝統やしきたりは決して厳しいものではなく、料理を深く楽しむための、先人の知恵と想いが集まったもの。ほんの少しのマナーを知っているだけで、「その時」をさらにたのしむことができます
<3>茶の湯にふれる時間
食事の後は、茶室として整えたお部屋で、お抹茶を点てていただくことができます。
難しい作法は一旦おいておき、まずは湯の湧く音に、茶筅を回す音にそっと耳を傾け、茶の湯の世界観をただ味わってみてください
※ご希望の方にはこちらで点てたお茶をお出しします
喜想菴のリトリートコースは
こんな方にオススメです
◆日常から離れてリフレッシュしたい
◆自分自身と向き合う時間がほしい
◆日々の疲れを癒したい
◆和の文化にふれたい
◆気軽に日本料理や茶の湯を体験したい
◆和食のマナーを学んでみたい
◆夫婦や友人と共通の時間を過ごしたい
◆近場で非日常を楽しみたい
ご感想をいただきました
敷居が高いと感じていた会席料理、お茶の世界が、思っていたよりも寛容で、柔らかく楽しいものなのだと知ることができました。五感で味わうゆったりとした時間の中で、いまの自分にしっかりと向き合えた気がします。
女将さんの説明が楽しく、会席料理が身近になりました。料理だけでなく、お店の作りも物も全てに心や想いがこもっているのが伝わり、ワクワクするような、心が熱くなって、訪れてエネルギーがわいたようです。
普段の仕事では効率を常に考え行動していますが、今回の体験はまさに正反対。丁寧な作業、繰り返しの作法は非日常で気持ちのいいものでした。夫婦で参加した事により、共通の体験なので、帰宅した後でも実践したり話題もありよかったです。
楽しく癒されるだけでなく、作法の知識も得られることがとても良かったです。見ても食べても楽しめるこだわりのお料理に感激しました。特にお出汁に感動しました。
会席料理が身近になりました!
順番が食べる人のことを想って組み立てられていて感動しました。それを知ると、マナーだけでなく、一つ一つを味わうことに心がいき、とても満足感がありました。
会席料理が身近になりました!
順番が食べる人のことを想って組み立てられていて感動しました。それを知ると、マナーだけでなく、一つ一つを味わうことに心がいき、とても満足感がありました。
茶道は、いろんな動作をする中で、ゆとりを感じられました。皆さんとお話しながらいただき、とても楽しかったです。日常から離れた特別感以外にも、お茶を楽しむことは日常にしたいな、と思いました。
気楽に教えて貰いながら茶をたてれるのは
習わずとも、茶に親しめる良い一歩になると思います。料理は本当に毎回感動です。幸せになります。
リトリートコース
3つのプラン
全てのプランで
お好きなお飲み物が1杯サービス。
会席料理11品をお召し上がりいただき、
茶の湯の体験ができます。
(約3時間)
※サービス税 5%
◾️気楽に愉しむ茶の湯体験
スタンダードプラン
12,000円
(税込 サービス税別)
-------------------
◾️気楽にじっくり愉しむ茶の湯体験
お料理のグレードアップ
18,000円
(税込 サービス税別)
-------------------
◾️2名様から貸切も可能
最高級の食材をつかった特別プラン
25,000円
(税込 サービス税別)
会席料理の流れ
会席料理にはひとつひとつのお料理、
お出しする順番にも意味があります。
そこには季節を感じ、交響曲のように
ストーリーをたのしんでほしいという
想いが込められています
お白湯
お食事の前におなかを温めることで、胃の負担を軽減させ健やかにお料理を進めていただく事ができるようになります
食前酒
食前酒は季節のフルーツ酒をご用意しております
先付け
食欲を増進させるお酢などを使った味付けのお料理をご用意することが多く、この先のお料理への期待感を膨らませることが出来る大切な一品です
煮物椀
良質な昆布と鰹節を合わせた、一番出汁で仕立てたお料理。出汁の味で店の力量が問われると言われることもあり、料理人が最も神経を使う一品です
お造り
煮物椀とお造りは、会席料理の華と言われるほど美しく目にも楽しい一品。季節によって変わる「あしらい(つま)」も一緒にお楽しみください
お凌ぎ
次の「八寸」まで、ちょっと一服していただく「緩」の役割。ほんの一口の、お寿司や麺、蕎麦などが入ります
八寸
季節の器や花などをふんだんにあしらった、コースの中でも一番華やかな一品です
炊き合わせ
野菜や魚介類などを素材の持ち味を活かした味付けで別々に炊き、それらを一つの器に盛りつけたお料理です
飯物
ご飯、小吸いもの、漬物をお出しします
水物
会席料理では水分を多く含む果物やシャーベットなどをさします
菓子・薄茶
茶室にてオリジナルな和のスイーツを、薄茶と共に召し上がっていただきます
懐石料理と会席料理の違い
今では同じように使われることが多いですが、もともと「懐石料理」は、茶懐石を基本とした料理のことで、お抹茶を美味しくいただくことが目的です。
懐石という言葉は、漢字で「懐(ふところ)の石」と書きます。禅宗の僧侶たちが空腹をしのぐために懐に入れた温石のように、体を温め空腹をやわらげるくらいの軽い食事という意味で、お茶の前の簡単な料理を「懐石」と呼ぶようになりました。
一方「会席料理」は、酒席(宴の席)を楽しむことが目的。人と人が会って楽しく食事をする料理で、ハレの日の料理として非日常性をたのしむものです。全てのお料理がお酒が進みやすいように仕立てられています。
どちらも目的があり、それらを楽しむのに一番適したお料理、順番で構成されています。
リトリートコースは、茶の湯をたのしむ流れですが、お料理も堪能いただきながら、先人の知恵を知っていただきたく、会席料理をご提供させていただきます。
にじり口とは
茶室に初めてにじり口を取り入れたのは千利休でした。
この小さな入り口は、どんなに身分が高い人であっても、刀を外し頭を下げなければ茶室に入ることができません。
主従関係が強い戦国時代において、武士も商人も「茶室の中ではすべての人が平等である」という意味が込められています。
にじり口の向こうは、地位も名誉も親子の関係もなく、妻でも母でもなく、夫でも父でもなく。そして、男でも女でもありません。
一人の人として、その場の一期一会をただ愉しむ。そのための入り口です。
食事を通して
時と向かい合う
当店のお客様の多くが
「美味しかった」より
「癒された」
「また頑張る気持ちができた」と
お帰りになります
なぜだろうと紐解いていく中で
会席料理に込められた
おもてなしの素晴らしさに
気がつきました
伝統やしきたりは
決して厳しいものではなく
料理を深く楽しむための
先人の知恵と想いが
集まったものなのです
そして
丁寧に食事をすることで
心に余白ができ 豊かさを感じ
受け取れるようになります
会席料理や茶道は
伝統やしきたりがあり
少し敷居が高いと思われている方も
きっと多いでしょう
喜想菴のリトリートコースでは
少しだけ肩の力を抜いて
その奥深さと
おもてなしの中にある心を
まずは五感で感じ
心がホッとするひとときを
お過ごしいただければ嬉しいです
喜想菴 女将 鈴木 美和